製造業DX ーQ&Aー


中小企業はDXに対して、どのように取り組めばよいでしょうか?

中小企業にとってもデジタル化を進めて、最低限業務の効率化を進めていくことは重要です。
次の資料では、中小企業がDXに取り組む前に、自分の強みをSWOT分析で認識して、どのようなテーマでデジタル化を進めていけばよいかについての考え方の例を示しています。


中小企業におけるDXの現状と課題

IoT活用は、どのような業種に有効でしょうか。

IoTを活用している業種は、通信、自動車、宇宙航空、医療、産業用途、コンピュータ、コンシューマー、農業などの多岐にわたります。
例えば、コンシューマでは、プリンターなどのパソコン周辺機器、ポータブルオーディオ、スマートトイ、スポーツ、フィットネスなどがあります。((出典)総務省:令和4年版情報通信白書)
製造業でIoTを活用している例としては関東経済局がまとめた「中小ものづくり企業IoT等活用事例集」があります。製造業の金属加工、切削加工の設備稼働率を見える化し生産性を上げている企業が多く事例で紹介しています。


中小ものづくり企業IoT等活用事例集((出典)経済産業省:関東経済産業局)

画像センサーの活用例にはどのようなものがありますか。

従来、画像処理には、高価なシステムを組んで対応する必要がありましたが、画像センサーがでてきて、従来より金額が安く、取り付けも容易に活用できるようになりました。
場所を指定して、不良かどうかの判定、指定文字の有無確認、組み合わせた部品の有無確認、製品の表裏の向きの判定、組み立てた部品の浮き、傾斜とりつけなどの検知、
異種混入防止、サイズ違い部品の混入防止などに使えます。


工場でのセンサー類の活用例

クラウド活用において、中小企業は、何から始めたら良いか教えて欲しい。

クラウドの活用は、資金や人材が不足している中小企業にとって、デジタル化やITによるシステム化を導入する上で、費用が小額からおこなえ、システム運用もクラウド側に任せられるため導入しやすい方法です。
次の資料は、クラウドの種類や費用について説明する資料として
営業業務や生産管理等、クラウド時代における仕事のやり方を事例を示して紹介しています。


どこでも生産管理

自社のホームページ(HP)を改修したいと考えていて、どんな観点で考えればよいかを教えてほしい。

企業のHPはどのような意図で作るかで内容が変わっていきますが、中小製造業が営業ツールとしてHPを活用する場合、ターゲットを発注側の企業の開発者と定めてHPを作る場合の
事例として次の資料があります。ターゲットを企業の購買部門ではなく、製品開発者にするのは、製品開発者の方が自身の製品に必要な技術であれば、企業規模にかかわらず採用してくれる確率が高いからです。


開発者が検索する製造業ホームページとは

営業の業務改善は、どのような方法がありますか。

営業業務は、外出して企業を訪問する時間が多いため、インターネットを利用した距離の制約をなくすことや、オンラインで社内知識の利用などの方法が有効です。コロナ禍を経験してオンラインでの業務に対して多くの企業で体制ができていると思います。オンラインの特性を利用して営業業務を改善する切り口として次の事例では、オンラインを使った、営業の活用例を示しています


製造業間接業務のテレワーク

社内の生産状況を外出先から把握できるようにするために、どのようなやり方がありますか?

社内の生産状況を外出先から把握するためには、クラウド型の生産管理システムの導入する方法があります。下記の資料は、生産管理システム導入側の状況や費用を把握できる資料です。


どこでも生産管理

新事業で新しい製品を開発しようとしています。技術的な問題を解決するために、どのような考え方があるでしょうか?

技術的な問題解決の手法として特許から考え方をまとめたTRIZという方法があります。新しい技術の発想などもできますが、技術的な矛盾に対して40の発明解という手法で、技術的な矛盾を解決するアイデアを出すことができます。
次の事例では、TRIZの40の発明原理の使い方を説明しています。


TRIZ-ITHP

ラズベリーパイで出来るIoTの事例はどのようなものがありますか?

センサー、カメラを接続して、自動でデータ収集ができるシステムを構築できます。
事例としてフォトセンサーを使いパトライトの状態監視、電流センサーを使い、設備の稼働状況管理の例があります。
次の資料ではセンサー、カメラを接続してデータ収集する事例を紹介しています。


稼働率見える化のための IoT ツール

ITで効率を上げる仕組み導入したいが、費用が高い。自社開発する人材もいない。どう対応すればよいですか。?

Google App Sheetでノーコードで仕組みを作る方法があります。対象が10人までなら費用も無料です。(10人を超えると$120/年・1人の費用はかかります。)
事例として在庫管理のアプリを説明した資料が参考になります。


課題に柔軟対応できるプログラムレスソフト

経験豊富な従業員が高齢化して、技術が途絶えないか心配です。良い方法はありますか?

動画でベテランの作業方法を記録して、作業マニュアルを作って、どうでしょう。今、動画の作成はスマホでも簡単にできるようになっています。まず動画での技術承継を始めてみましょう。次の事例では動画マニュアルのつくる方法を示しています。

動画撮影による見える化